いまさら読書

おだやかに生きていくために試行錯誤するブログ

仕事辞める宣言をした。もっと自分の時間を生きたい。

少し前に、直属の一番上の上司に、仕事を辞める旨を伝えてきた。

 

言う前は「言ってしまったらきっとスッキリするだろうなぁ」とか思っていたのだが、いざ実際に言ってみると、別段何か感じることはなく、ただ「言った」事実が出来上がっただけだった。

 

上司は非常に残念そうにしていたが、そんなのは知ったことではない。

 

働くのがバカバカしくなっている

私は今、東京の某百貨店に勤めている。

 

辞める決意に至るまでにはいろいろあったが、ちょうどその「いろいろ」がタイミングよく(悪く?)重なったために決行することとなった。

 

まずここで挙げるのは職場の環境と人間模様。

 

人間関係ではなく「人間模様」と書いたのは、別に私自身は誰かと不仲だったり険悪だったり気まずくなっているわけではないからである。

 

私自身は人間関係がとても良好である(最近はそれが自分の強みかもしれないと思い始めている)。

 

ではどういうことかというと、今の職場はなかなか厄介な人間が多く、まともな人の業務量が増えているためにメンバーが慢性的に疲労しているのである。

 

例えば、

・上司からごみ捨てを頼まれ、面と向かって「嫌です」と言うヤツ

→ごみ捨て場に置いてくるだけなんだからそんなの小学生でもできるだろ??

結局代わりに他の人がやってあげていた・・・

 

・パソコンが使えないのでパソコン関連業務が出来ない、音に敏感だから大きい音が出るレジも触りたくない、臭いに敏感だから食品を扱うのもイヤ、など「出来ない、やりたくない」ことがあまりに多すぎてほとんど何も出来ないヤツ

→私のほうがこの人より役職が下なのに、絶対にやってる業務の種類は私のほうが多い。だったら私のほうが給料をもらって然るべきだと思うのだが・・・

いや、もちろん本当にダメなのかもしれないが、だったらそもそもこんな仕事を選ぶべきではなかっただろうし、自分にできることは精一杯やろう!みたいな気概は全く感じない。

 

・今年度新しく異動してきたヤツ、「私はこの業務は初めてでやったことがないのでできません、代わりに誰かやってください」と言う

→私も去年の今頃はあなたと同じで初めてのぶっつけ本番で同じ内容の仕事をしておりましたが??

私のような社会人ペーペーの小娘が(体格はでかいので小娘というのは気が引けるが)ぶっつけ本番でできるんだから社会人経験も勤続年数もより長いあなたができないわけないよ??

結局その業務をかわりに私がやることに・・・

 

・お客様と接するのが怖くて「帰ります」などと言って早退するヤツ

→あれ?うち百貨店だよ??接客してナンボの業種だよね??

どういうことかな???この人も仕事選び間違えてるよなぁ・・・

 

・お客様からの要望はなんでもホイホイ簡単にきくくせに、その対応を部下に投げて自分は何もしないヤツ

→一応この人、売場責任者の立場のまあまあエライ人なんだけれど、部下はもうすでに手一杯のことが多く、みんな「チッまたかこの野郎」などと悪態をついている。

お客様がなんと言おうが、ダメなもんはダメなんですよ。

そんなに簡単に何でも引き受けたら、「以前はやってもらえたわよ」と駄々をこねる方を増やすだけで、長い目で見たらお互いいい気持ちにならないのに。

ちょこっと厄介そうな案件を簡単に引き受けてしまうわりに自分はそれを処理しないのでそりゃ嫌われるよな・・・

 

・ものすごく忙しくて面倒な内容の仕事がある時期だけ毎回体調不良で長期休みを取るヤツ

→いや、もしかしたら本当に体調不良かもしれないけど、こうも寸分たがわずピッッッタリその時期だけ休まれると、やりたくないから逃げているのだと疑われても仕方がない・・・

 

・・・というように、ひとりふたりならまだいいのだが、こんな調子の人が何人もいるので、「実質は頭数マイナス10人」くらいの中で仕事をするハメになっている。

 

異動前の売り場はこういう人ひとりもいなかったんだけどな。今の売り場、なんか呪われてるのかな??

 

そしてまともなメンバーが「アイツら使えねぇ、どうせ結局俺たちが代わりにやらねばならんのだ」とグチが増える。

業務量が増え、残業することが増える。

あの人は信用ならない、と疑いはじめる。

雰囲気になんとなく暗いものが差し込んでくる。

 

というか、書いていて思ったけどこんなやつらだらけで百貨店が成り立ってるんだからある意味すごいな。

 

そんなわけで働くのがバカバカしくなってくる

まあ、体調不良の人は本当にそうなのかもしれないし、音や臭いに敏感だったり接客が怖いというのはもともとの体質、というか気質でまったくのウソではないと思う。

 

そう、頭ではわかっている。

 

わかっているつもりだったけれども。

 

ただ、この面々と毎日顔をつきあわせ、彼らができない(もしくは意図的にやらない)分の業務がこちらに回ってきて、それを粛々とこなしている間、やはりどうしても

「なんか割にあわないよなぁ」

と感じてしまう自分が確かにいる。

 

だって上で挙げたような人たちの8割は、私より役職が高くてもともとの給料も良く、ボーナスだってもらっているような方々なのだ。

 

最低賃金より少し多い程度の時給かつボーナスなしで働くほぼアルバイトの私とはワケが違う。

私自身は全く向上心がなく、なるべく拘束時間を短くして早く帰りたいので、今の役職に就いていること自体には不満はないけれど、

上の皆さまがそういう働き方で通るのなら、私だって給料相応に手を抜かねばなるまい。

 

どうも最近は同僚たちから

「るかさんがいれば安心だよね」

「あ、今日るかさんと一緒だ!ホント良かったー、安心して働ける」

「るかさんなら出来るからちょっと頼みたいんだ」

「これはるかさんにやってもらおう、そしたら間違いないから」

やたらこのようなことを言われるのだが、

 

いやいや、一番下っぱの私が、役職でも年齢でも上の人たちから頼られてちゃマズいんですよ。

上のあなた達がまず下から頼られるような仕事ぶりをせねばならんのよ???

だからお金たくさんもらってるんでしょ??

 

私は普通に働いているだけなのに上のような信頼ぶりである。一体どうなっているのか。

頼まれても断らないがために利用されているだけなのか?

 

なんなら前の売り場の人にさえ「戻ってこないの?本当はまだいてほしいんだよね」などと言われる始末。

 

上を目指す気はさらさらないが、かと言ってこの給料で今の仕事量では割に合わない、働くのがバカバカしいと感じることしきり。

 

そうなると、通勤に時間を割くのももったいないしバカらしい

ここまで来ると、通勤に往復3時間もかけていることすらバカバカしくなってきて、もう電車に乗りたくない、別にこの仕事じゃなくてもいいじゃないか、それより通勤時間をもっと減らして、自分の時間がほしい、と思うようになった。

 

働き方や生き方は変えられるかもしれない。

 

でも、過ぎた時間はもう決して戻ってこない。

 

私はのんびり屋で、一度にたくさんのことは出来ないし、あまりせかせかと物事をこなせないので、なにかやるとなったらある程度まとまった時間が欲しい。

 

であれば、多少稼ぎが少なくたって、自分が充実していて生きている実感が持てる暮らしがしたい。

 

おそらく、今の職場でそれを実現するのは難しいだろうと思う。

 

うちの近くで募集しているアルバイトなんて、私が約10年勤めている百貨店より圧倒的にいい時給のものが求人にバンバン載っている。普通のスーパーの品出し係ですら、だ。

10年も勤めていてその程度の時給である。

 

だったら通勤時間が少ない地元で働いても良いんじゃないのか?

 

もちろんスーパーの店員さんを軽んじているわけではないし(学生時代アルバイトでやってたけど、なかなか忙しいし商品も重いものいっぱいで大変です)、時給だけで判断してはならないけれど、これを見るといよいよ今の職場で働く気が失せてくる。

 

これはいったん少し立ち止まって、自分の働き方やこれからをゆっくり考えるべきかもしれない。

 

というか、もう職場にいるのが精神的にキツい。

そういうわけで、会社を辞める決意に至ったのである。

 

百貨店なのに、販売員がいないのはおかしい?

もうひとつ挙げるとすれば、役職間の仕事内容に差がなくなってきている、というのもある。

 

私がいるところは、人件費の削減のためか、今まで派遣やアルバイトで雇っていた人をを9割方一斉に解雇してしまった。

 

その穴埋めを会社に直接雇用されている我々が補わなければならず、確実に仕事量が増えた。

 

仕事があるだけマシだと言われてしまえばぐうの音も出ないが、そのぶん販売員それぞれの、店頭に立って販売したり、お客様を対応する時間が確実に減っている、もしくはどこか一か所にものすごくしわ寄せが来ている。

 

私はフルタイムとしては一番拘束時間が少なくて、その分給料も少なくしかし余計な責任を負わなくていい、契約社員とは名ばかりのほぼアルバイトだが、

 

どうやら近々、私のひとつ上の役職の契約社員とほぼ同じ内容で働いてもらいます、というようなお達しがあったらしい。

会社としては、少ない人数で回せるように、一人の社員が何でも出来るように教育していきたいようだ。

 

しかし、それに対して時給は約10円ほどしか上げてくれないのだ!!もしかしたらもっと少ないかも!!

 

信じられん。上の人とほぼ同じ内容の仕事をさせられるなら、上の彼らと同じくボーナスも出すべきでは??

もしくはボーナスは無いにしても、基本給を上の彼らに限りなく近づけて頂くべきでは??

確かに、私のほうが拘束時間も少ないし、負う責任も軽いのは事実なのだが。

 

繁忙期だけ応援のために雇う「本物の」アルバイトさんのほうが、私よりよっぽどいい時給をもらっているのも事実。

 

なんか、やる気無くならない??

 

うーん、どこもこんなもんなのかな・・・。

 

でも確実にじわじわと、店頭で接客している人は少なくなっている。

 

見た目では減っていないように見えるが、つまり「会社から直接雇用されている社員」が減っている、という意味である。

 

メーカーから派遣されて販売している販売員さんしかいない、という売り場もザラにあるのだ。

売り場のいろんな雑務やら、全部メーカーの販売員さん任せにしていいもんなのか??

 

百貨店なのに百貨店雇用の販売員がいないって、それって大丈夫なの?

うーむ、ままならない。

 

もう少しゆったり生きよう

そういうわけで、ちょっと精神的に疲れたな、と思うところはある。

いやもちろん、体力的にもキツいけれども。

 

次の仕事はまだ決まっていないが、ちょっと休みたい。

幸い、今のところ実家暮らしなのと、もともと出費があまりない人間なのと、ある程度貯金はあるので、1年くらいはフラフラしていてもなんとかなると思う。

 

もう少しゆったり生きられるやり方を探そう。

 

そう思いながら、この12月という繁忙期に振り回されて働いている。